KEICHIKU
TARUMI

LADAKH flower studio

News

フラワーアーキテクト 垂見圭竹 最新情報をお知らせ、
華やかな舞台での活躍から、職人としてのこだわりを
お楽しみください。

トキタ種苗様 本社屋 グリーンコーディネート

 

2017年に会社設立100周年を迎えられ、
同時に新社屋を建設されたトキタ種苗(ときたしゅびょう、埼玉県さいたま市)様。
この度本社屋内のグリーンコーディネートを担当させていただきました。

 

社屋は自然光が至る所に取りこまれ、
フローリングはドイツ直輸入、家具はイタリア・カッシーナと
時田社長のこだわりが随所に感じられる、明るく解放感のある空間です。



垂見が植栽を担当しております、
羽田空港のJAL国際線ファーストクラスラウンジのグリーンを
時田社長様が惚れ込んでくださり、

この度のご縁をいただきました。

 

垂見も時田社長のその思いにお応えしようと、納得いく木を探し続け、
3ヶ月かけてようやく自信を持ってお納めできる木に出会えました!

 

お客様とのご縁も一期一会、木との出会いも一期一会だとつくづく思います。

 

青々と艶やかな葉と、幹、枝の力強さで迫力のある3種類のグリーンを、
土の温かみと力強さ、職人の手のぬくもりを感じさせる
ベルギー・ドマーニ社の器にコーディネートさせていただきました。


 

◆メインエントランス

シンボルツリーとなる「ポリシャス」。枝垂れた葉っぱに趣があります。

 

◆ミーティングスペース
「シェフレラチェンマイ」 普通は土に埋まっている根っこが土の上に出ている、縁起のいい“根上がりの木”。

◆奥のミーティングスペース
入り口付近から眺めても存在感のある「カシワバゴム」。艶のある大きな葉っぱが美しい。

 

お客様をお迎えするメインエントランス、

フロア左手の広いミーティングスペース、
フロア奥のミーティングスペースと

3ヶ所にグリーンを配置させていただきました後には、

 

種苗メーカーらしく、 生命力とエネルギー

癒しを感じられる良い気がオフィス空間に流れました。

 

作業中も社員の方が何名も興味を持って話し掛けてくださり、

この木々、グリーンがもたらすエネルギー、コミュニケーション、癒やし・・・も
楽しんでいただけたら幸いにございます。

 

これから社員の皆さんのご協力のもと、このグリーンを大切に育ててまいります。

ウェディングパーティの装花

 

5月29日、富山県富山市リバーリトリート雅樂倶にて

結婚式のお花を担当させていただきました。

新郎の針原様はラダック名古屋レッスンに9年通ってくださっている

ベテラン生徒さんです。

ほかの生徒さんからもそのお人柄から

「ハリー!ハリー!」と人気の生徒さんで、
とても繊細で、ムードのあるお花を生けられます。

 

この度、ご結婚式にあたり、

会場の装花、ブーケ、ブートニア、ヘッドドレスをご依頼いただきました。

 

「9年間レッスンに通っていて、圭竹先生への信頼感と安心感、包んで下さる包容力。

全てはお任せします。」との嬉しいご依頼。

ハリーの愛情溢れるお人柄とそのお気持ち、胸が熱くなりました。

 

会場の雰囲気のわかるお写真、ドレスやヘアスタイルのお写真、

新婦の綾さんとも数回お打合せをさせていただき、スケッチをおこしました。

スケッチをご覧になり「本当に素敵!」と見つめ合うお二人に

こちらが少々照れるほどでした。

 

挙式・披露宴は富山と名古屋の2ヶ所で行われるとのこと。

装花を担当させていただきました富山での会はご親族様の会。

 

会場装花のメイン花材は、老若男女問わず親しまれている季節の花・紫陽花の、水色、紫、白をメインに。

神通川の流れと幾重にも重なる山並みが作り上げた渓谷が眼前に広がる会場に合わせ、

ガラス器の水の中に山帰来の実・ツルをいれ、

周りに配したキャンドルの灯火を受けてユラユラ、キラキラし、

揺らぎのムード、瑞々しさのムードを大事に、居心地の良い空間を目指しました。




翌5月30日は名古屋 ザ・カワブン・ナゴヤ での人前式。

新婦にサプライズで、新郎・ハリーが自らウェディングブーケを作りたいとのこと。

昨秋からブーケレッスンをさせていただき、ウェディング当日までに7個のブーケを作られました。

新婦の綾様も結婚式当日のビッグサプライズ!とても喜んでくださっていました。

名古屋の人前式用ブーケは、ハリーの作品、その他披露宴用のブーケは垂見が制作させていただきました。

 

ハリー、綾さん、どうぞ末永くお幸せに・・・。

Cassina ixc. 名古屋店 オープン3周年記念イベント

4月24日。この日の名古屋は土砂降りでしたが、

事前にお申し込みいただいたたくさんのお客様に温かく見守られながら、

カッシーナのスタイリッシュな空間で生け込みライブインスタレーションをさせていただきました。

 

Sarah Vaughanが流れるムードあるリビング空間にまず生け込みましたのは、

ライトグリーンの新芽が美しいドウダンツツジ。

高さと枝ぶりで空間をダイナミックに使い春の気を感じていただきます。

次に甘酸っぱい香りが心地よい地物の大山レンゲ、

紫の濃淡とこんもりした玉感を楽しんでいただける紫陽花、

甘く優しい香りを放つライラック、大輪の深紅のダリア・黒蝶、

今が旬のジャーマンアイリスと

リズミカルに生け込んでまいります。



苔むした古木のすもも、ふわっと垂れ下がる黄色いのソケイ、

数本の黄色いアイリスは光をイメージしております。

 

明と暗、陽と陰の対比を感じていただける立体感と動きのある、空間を贅沢に使った作品に仕上がりました。

 

お花やグリーン加わったことでカッシーナの空間が瑞々しくよりムードある空間へと変化したのではないでしょうか?

 

生け込み中はお花に集中しているため、お客様の様子はあまり気になりませんが、

生け込みが完成した際にお客様からのためいきと賞賛の拍手をいただき、

緊張と集中から解かれ、とてもほっといたしました。

 

生け込みライブの後は、「おもてなしの心」をテーマに

“キング・オブ・レクサス”と称される、レクサス星が丘店を運営されていらっしゃる、

ネッツトヨタ東名古屋株式会社代表取締役社長・山口峰伺様、

カッシーナ・イクスシー代表取締役社長 兼 コンランショップ・ジャパン代表取締役社長・森康洋様との

トークセッションに参加させていただきました。

常日頃心がけていることや、それぞれの心に残っているおもてなしについて、

様々な経験をもとに話が弾みました。


 

また、4月30日にはフラワーコーディネート・ワークショップをさせていただきました。

ベルギー・TISTOU社の器に

八重のトルコキキョウ・“ボヤージュブルー”、クレマチス・“デュランディ”、アセビを生けていただきました。

レッスンを受講してくださったお客様はカッシーナの素敵な空間を楽しみながら、

和やかに、そして涼やかでムードある仕上がりの作品を上手に生けてらっしゃいました。

 



生け込みライブインスタレーション、トークセッション、フラワーコーディネート・ワークショップと

大変貴重な機会を頂戴いたしましたことに大変感謝しております。

今後も多くの皆様にCassina ixc. 名古屋店のフラワーディスプレイを楽しんでいただけるよう、

心を込めてお花を生けさせていただきます。

客迎えの夏支度 羽田空港国際線 JAL ファーストクラスラウンジにて

7月某日、羽田空港国際線出発ターミナル。
海外へ発つ人、日本での滞在を終えそれぞれの目的地を目指す方など
多くの旅行客で賑わいを見せていました。
8月に入るとさらに利用者が増え、日本の玄関口として多くの方がここへ足を運びます。

昨年のこの記事でご紹介させていただいたように、日本航空国際線 ファーストクラスラウンジでは
2本の植栽をオープン時にコーディネートさせていただき、今月でちょうど三年が経ちました。
オープン以来、月に一度羽田に通い、じっくり丁寧に愛情を込めて植栽を育てております。

今月のメンテナンスでは、お客様が倍増するこの時期、
より瑞々しく生命力を感じていただけるシンボルツリーで皆様をお迎えする空間作りのため、
客迎えの夏支度をしてまいりました。

葉が茂り重みで枝垂れた枝は麻ひもでググッとバランスよく引き上げて
太陽の恵みをまんべんなく受けるよう、何百キロもある鉢を180度回転させ
足元には青々とした最高級のヤマゴケをあしらい・・・

目にも涼やかなシンボルツリーでお客様をお迎えいたします。

八丈島で丁寧に育てられた植栽は、滑走路を望む大開口から日の光を浴び、
スクスクぐんぐんと大きく育っています。

シェフレラ

ポリシャス

日本人は古来より客人をもてなすために室内に四季折々の花や野の枝をあしらうなど、
訪れる人の心を安らげる愉しさを嗜んできました。

生命力溢れる瑞々しい空気でお客様をお迎えしたい、
そう願いを込めてしつらえたシンボルツリー。
毎月のメンテナンスの際によくお会いする外国人の常連のお客様には
植物がとても気持ちよくて大好きな空間だ、羽田に来たら必ず寄るんだよとのお言葉をいただき
ラウンジを象徴する存在になってきたのもとても嬉しいかぎりです。

ファーストクラスでのご旅行以外でもマイレージなどを使いラウンジをご利用いただけるようです。
羽田から海外へ出発される際は是非ファーストクラスラウンジに足をお運びくださいませ。

皆様に健やかで勇壮な姿をご覧いただけるよう
これからも愛情を込めて毎月のメンテナンスを行ってまいります!

ラウンジ内 武田双雲氏の作品

クレド・ポー ボーテ プレス発表会での会場装花

8月某日、銀座資生堂パーラーにて開催されました
この秋発売のクレド・ポー ボーテ新スキンケアアイテム、
洗顔料シリーズ&アイクリーム(9/21発売)、オイル状美容液(10/21発売)の
プレス発表会の会場装花を担当させていただきました。

いつもクレド・ポー ボーテ様からご依頼を頂く時は、
商品コンセプトとお写真を拝見し、イメージのお色味をご指定いただきます。
「垂見さんのクリエーションにお任せします!
自由に表現して素敵なクレド・ポー ボーテの空間を作り上げてください!!」とのオーダーです。

今回の商品のキーワードは「輝き」「清涼感」「透明感」「ピュア」。
パッケージや広告ビジュアルからイマジネーションを膨らませ花で世界観を作り上げます。
何枚もデッサンを描き、イメージを膨らませ、
早朝4時の花市場でイメージを現実のものに落とし込んでいきます。

 

壁面:ドウダンツツジ 水無月 アナベル  テーブル上:クルクマ カラー(クリスタルブッシュ) アナベル

 

会場のメイン壁面には瑞々しい緑が爽やかに揺れるドウダンツツジを大きく生け込み
大輪の花を咲かせた白とライムグリーンのグラデーションが美しい水無月を。
室内のゆるやかな空気の流れに、ドウダンツツジがサワサワと揺らぎ、瑞々しく爽やかな風を感じます。


純白のパッケージの洗顔料シリーズが並ぶテーブルには
真っ白なクルクマ、カラー(クリスタルブラッシュ)をふんだんにあしらいます。
先端にかけ淡いグリーンのグラデーションが、花の白さと透明感をより際立たせ、
その美しいピュアホワイトにハッと息を呑むほど。

オイル状美容液はこれまでのクレド・ポー・ボーテでは類を見ないピンク色のパッケージ。
女性らしく大人っぽいピンクのアイテムを会場内でひときわ際立たせるために
選んだ花材は「ブーゲンビリア」。

 

ドウダンツツジ ブーゲンビリア バンダ アナベル

 

ソファに掛け、商品をご覧になる皆様の目線の先には、
そのパッケージとリンクする印象的なフューシャピンクのブーゲンビリアを。
頭上には軽やかに葉を揺らすドウダンツツジをあしらっています。

蔓状に伸びるブーゲンビリアは花器の口元から零れ落ちるようにふんだんにあしらい、
溢れ出る美を象徴するよう生け込みました。

アクセントとなる紫色の蘭バンダやグリーンのアナベルを添え
優雅で贅沢な・・・このオイルを使うときのリッチな幸福感をイメージして・・・

大人の女性のように透明感の中に成熟したムードをまとい、空間にも華やかな輝きがいっそう増しました。

「やはり女性はピンクや華やかなお色があると気分がぐっと盛り上がりますね!
ピンクはどんなお花を入れていただけるか想像してたのですが、まさかブーゲンビリアとは!
さすが垂見さん、会場が一気に華やぎました!お客様の反応が楽しみ♪」

とクレド・ポー ボーテご担当者さま。

あちこちから「わぁ素敵?!今日のイベントにピッタリね?」とスタッフ皆様の声が聞こえてきます。
お客様からの質問に備え、花材名をメモされたり質問してくださったり・・
ご熱心なご様子がとても嬉しく、垂見もいつもより更に念入りにコンセプトや花材のご説明をして、
花のおもてなし空間を完成させました。

「季節の花でお客様をお迎えし、瑞々しい空間で新商品をお楽しみいただきたいのです。
クレド・ポー ボーテの世界観に垂見さんのお花は欠かせません!!」

と、とても嬉しいお言葉を頂戴いたしました。
皆様のそのおもてなしの心と素敵なオーラが会場に充満し、
生けた花にもさらにパワーと美しさがプラスされているような気がします。

皆さんのものづくりのこだわり、美意識の高さにいつも刺激をいただきます。
この出会いが本当にありがたく感謝の気持ちで花を生けています・・・と垂見。

クレド・ポー ボーテの皆様、毎回素敵なお仕事を担当させていただきありがとうございます。